未来の大人に新しい価値観を ▶
大人&未来の大人の相乗効果とは
「地方産業が衰退している理由の一つは、良いものはあっても、新しいことを仕掛ける活力が弱くなっていること。
しかし、そこに中高生や大学生達が入ると面白いことが起こる。
今まで地域の人や物との接点がなかった未来の大人たちにとっては全てが新鮮だから、新しい発想も生まれやすい。
そして、高校生が目を輝かせ、
『この特産品はすばらしい。僕らの誇りです!』
『この農産物を使ってこんなものを作りたいんです。協力してください!』
と働きかけると、大人達も動く。
交流のなかった商店街同士や、商売敵同士が手を組み合う。
大人だけでは到底できない。
このようなインターンシップ事業によって、地域の企業は新しいビジネスの可能性を見いだし、未来の大人たちは貴重な実践を通して大きく成長していく。
人のつながりも強くなる。
そんな相乗効果を生みだしたい。
「若者にとっては地元で活躍する『かっこいい大人』とふれ合うことも貴重な経験」
今までは、都会に行くか、安定した機関や企業に就職するくらいしか選択肢がなかった彼らのなかに新しい価値観が生まれる。
それまでになかった地域に対する『眼差し』も養われる。
地元に深くかかわった原体験を持ったことで、仮に都会へ出て行っても、彼らは将来地元に帰ってくる可能性もある。
地域の未来にとっては、こういった未来の大人こそが大きな財産。
地域を支える若者に求められるのは自分で考え、行動できる起業家精神。
今後の地域再生のカギを握るのは、中高生・大学生を含む未来の大人たち。
そして日本全国で地域再生をより大きなうねりとしていくためには、さらに多くの「地域を支える若者」が必要となる。
では、彼らに求められる力とは何か。
「地域に入り自分で事業を起こすにせよ、地域の企業で働くにせよ、保護者や社会に与えられた価値に従うのではなく、自分の人生を自分で切り拓いていくことができる『起業家精神』が大切になるだろう。
それを養うには、できるだけ早く実践を経験して、新しい価値観に触れ、気づきを得ることが大切。
インターンシップに参加したことで『勉強したくなった』という未来の大人が増えて欲しい。
自分で考えて行動し、地域に貢献した経験が学びのトリガーになる。
実践型の教育を通して、自分で考え行動できる力を養った未来の大人が、例えばグローバルな舞台などで様々な経験を重ね、成長して地域に帰ってくる──。
そんな人の環流が当たり前になるように。
一般社団法人 繋ぐ未来の大人